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その口の臭い、歯周病かも?口臭の種類や原因、歯周病による口の臭いについて
皆さん、こんにちは。
町田市中町、土曜も診療の【ななほし歯科】です。
マスクをした時や、ふとした瞬間に口臭を感じたことはありませんか?
口臭を気にして、意識的にうがいをしたり、タブレットやミント、ガムをかんだこともある方もいるのではないでしょうか。
その口臭の原因は、もしかしたら歯周病かもしれません。
口臭の種類と原因
口臭は「生理的口臭」と「病的口臭」という2つに分類されます。
生理的口臭とは、生活習慣、精神状態によって起こるものです。
●生理的口臭
寝ている間は唾液が出ないため、口内が乾燥して細菌が増えて強くなる「起床時口臭」や、緊張や疲労、ストレスを感じている時、自律神経の働きによって唾液の分泌が抑えられることにより起こる「疲労時・緊張時口臭」などがあります。
また、臭いの強い食べ物、タバコやアルコールなどによる口臭もあります。
このような生理的口臭は、歯みがきやストレス緩和などで抑えられるので、治療の必要はないことがほとんどです。
●病的口臭
病的口臭とは、何らかの病気が原因で起こるものです。
歯周病やむし歯などのお口の中の病気や、糖尿病、胃潰瘍、胃がんなどの全身疾患が原因の場合もあります。
これは原因となる病気の治療をすることで改善されます。
歯周病による口臭について
口臭の中でも、歯周病が原因で起こる口臭は「病的口臭」です。
歯周病の口臭は、プラーク(歯垢)の中で増殖した歯周病菌が、臭いの原因となる「揮発性硫黄化合物(VSC)」というガスを放出することで起こります。
臭いの種類によって、3つのタイプに分けられます。
●タマネギが腐ったような臭い
これは歯周病の口臭の中で最もポピュラーです。
「メチルメルカプタン」という揮発性硫黄化合物が原因で、これはおならにも含まれています。
メチルメルカプタンは毒性が強いことから、口臭の原因となるだけでなく、歯周病を悪化させる要因の一つと考えられています。
●卵が腐ったような臭い
歯周病の口臭の中で「メチルメルカプタン」の次に多いのが、「硫化水素」という揮発性硫黄化合物です。
卵が腐った時と同じような臭いがします。
硫化水素は歯垢や舌苔でも発生しやすいため、生理的口臭の原因にもなっています。
●生ごみのような臭い
生ごみやキャベツが腐ったような臭い、また海に近いような臭いは「ジメチルサルファイド」という揮発性硫黄化合物が原因です。
むし歯や歯周病以外にも、内臓疾患でも起こる場合があります。
歯周病による口臭の予防
歯周病による口臭は、原因そのものの歯周病を治療することが必要です。
そのため、毎日の歯磨きなどの「セルフケア」と、歯科医院でのクリーニングなどの「プロケア」で、歯周病と口臭の予防に繋がります。
ひとりで悩まず、当院までご相談ください
口臭はなかなか人に言いづらいことですが、放っておくと口臭は悪化してしまうので、歯科医院に相談してください。
口臭の原因がむし歯や歯周病、歯の汚れでしたら、歯科医院でサポートすることができます。