歯医者さんに行くと、「予防することが大事」「定期検診を受けましょう」といったお話を必ず聞かされることかと思います。

それでもなお、日本における定期検診の受診率は世界と比べて極めて低くなっています。

そこで今回は、定期検診を受けることでどのようなメリットがあるのかをわかりやすく解説します。

予防歯科先進国の受診率は9割以上

定期検診の受診率について、欧米諸国と日本を比較した有名なデータがありますが、その結果を見ると、日本人の多くは驚嘆することかと思います。

予防歯科の先進国であるスウェーデンは、定期検診の受診率が9割以上であるのに対し、日本は1割未満となっているのです。

これほどわかりやすい違いはありませんよね。

さらに注目していただきたいのが80歳になった時点での残存歯数の差です。

残存歯数にも大きな差がみられる

スウェーデンでは、80歳になった時点で25本の歯が残っているのに対し、日本人はたったの12本しか残っていないのです。

最近では8020運動の普及もあり、徐々にその数字も改善されつつありますが、やはり予防先進国とは比較にならないほど悪い状態にあるといえます。

定期検診を受ける意義

定期検診というのは、悪くなったところを治すために受診するものではありません。

どちらかというと健康の維持・増進に役立てるために受けるものです。

あるいは、むし歯や歯周病の早期発見にも寄与します。

お口の病気というのは、一度かかってしまうと自然にならないどころか、気付いたら重症化していることも珍しくないので、こうした効果が見込める定期検診は、非常に有益なものであるといえるのです。

欧米諸国は、そのご褒美として、いつまでも健康な口腔環境を手に入れているといえます。

まとめ

このように、定期検診を受けることで、生涯で残せる歯の本数も大幅に増やすことができます。

いつまでも自分の歯で食事を楽しみたい、家族や友人との会話を楽しみたい、という人は、ぜひとも当院まで定期的にご来院ください。